結論
- 方針:VTで“世界まるごと”、VTIで米国を少しだけ上乗せ、投信で自動つみたて&微調整。
- 配分(基本形):VTI 2万円/VT 2万円/投信 1万円(合計5万円)。
- 枠の使い分け:投信はつみたて投資枠、VTI・VTは成長投資枠で定期買い。年1回だけ軽くリバランス。
新NISAはつみたて120万円/年+成長240万円/年=360万円/年、非課税保有限度額は合計1,800万円(内、成長枠1,200万円)、いずれも無期限。併用OKです。 金融庁
なぜ「VTI+VT+投信」なの?
- VT:全世界株式を1本で。分散の土台に最適。直近の目安経費率は0.06%。Vanguard Advisor Services
- VTI:米国株式の総合。米国比率を少し上乗せすると成長ドライバーを取りに行ける。目安経費率0.03%。Vanguard Advisor Services
- 投信(日本のインデックス投信):自動つみたてが超ラク。たとえば「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」はつみたて枠対象、信託報酬**0.05775%**程度と低コスト。楽天証券
※VTの中に米国はすでに含まれています。そこにVTIをあえて重ねるのは「米国を控えめに上乗せ(オーバーウェイト)」する意図。被りは“設計”です。
月5万円の“そのまま真似できる”3プラン
① 基本形(米国ちょい増し)
- VTI:20,000円(成長枠)
- VT:20,000円(成長枠)
- 投信(オルカン等):10,000円(つみたて枠)
狙い:世界を土台に、米国をほどよく増やす。投信1万円は“自動安定装置”。
② もっとラク(ETFを最小化)
- VT:20,000円(成長枠)
- 投信(オルカン等):30,000円(つみたて枠)
- VTI:0円
狙い:自動つみたて中心で手間ゼロ運用。米国の上乗せはやめて完全に“世界そのまま”。
③ 守りを少し(値動きマイルド)
- VTI:15,000円(成長枠)
- VT:20,000円(成長枠)
- 投信:15,000円(つみたて枠/一部を為替ヘッジ債券や国内株式に割り当て可)
狙い:株100%でも、投信側で値動きの調整がしやすい。
どれも合計5万円。途中での“生活変動”が来ても、投信側の金額を微調整すれば全体のバランスを保ちやすいです。
枠の使い分け(かんたん運用レシピ)
- つみたて投資枠(120万円/年):投信を登録して毎月自動。
- 成長投資枠(240万円/年):VTI/VTを毎月 or 四半期ごとに定期買い。
- 非課税の基本:無期限で、合計1,800万円(内、成長枠1,200万円)まで保有OK。売却すると簿価相当で枠が復活します(翌年以降再利用)。金融庁
買い方ステップ(5分で設定)
- 証券口座のNISA設定:NISA口座を開設して枠を有効化。金融庁
- 投信の自動つみたて(つみたて枠):毎月1万円〜をクレカ積立や口座引落で登録。
- VTI/VTの定期買い(成長枠):
- 毎月もしくは3ヶ月に一度の“まとめ買い”にすると手間が減る。
- 為替手数料や注文時間は各社の最新ルールを必ず確認。 - 年1回リバランス:後述ルールで10分で完了。
リバランスは“年1回・ゆるく”
- しきい値:配分が**目標から±5%**以上ズレたら調整。
- やり方:その年の買い付けをズレた方向と逆に寄せる「フロー・リバランス」が簡単。
- 売却は最小限:NISAは売却で枠が復活しますが、基本は新規買いで寄せるだけでOK。金融庁
想定Q&A(不安つぶし)
Q. VTとオルカン(投信)は被りませんか?
A. 被ります。重複OKです。理由は「枠の役割分担」をしているから。VT=成長枠の“世界コア”/投信=つみたて枠の“自動安定装置”。重ねておくと買い回しが楽で、微調整もしやすい。
Q. それでもシンプルにしたい!
A. VT+投信だけでも十分。米国上乗せをやめれば“手間<最小”。
Q. 経費率は低い?
A. 目安として、VTI 0.03%、VT 0.06%、オルカン 0.05775%程度と業界最低水準クラス。Vanguard Advisor Services+2Vanguard Advisor Services+2
Q. 新NISAの限度は?
A. 年間はつみたて120万+成長240万=360万円。非課税保有限度額は合計1,800万円(内、成長枠1,200万円)で無期限。金融庁
リスクと注意(超重要)
- 価格変動・為替:米国ETFは円⇄ドルの為替影響を受けます。
- 重複:VTIとVTはわざと重複。米国を上乗せしたい人向け。
- 分配金課税の扱い:米国ETFの分配は外国課税あり。NISAで国内課税は非課税でも源泉は残る点は理解しておく。
- 制度は変わる:枠・手数料・取扱銘柄は最新情報を必ず確認。公式資料の確認が最優先です。金融庁
今日からの行動チェックリスト(保存推奨)
- NISA口座の開設状況を確認
- 投信1万円をつみたて枠で毎月自動に登録
- VTI2万円/VT2万円を月1 or 四半期1で成長枠に定期発注
- 年末に**配分ズレ±5%**を確認→翌年の買い付けで寄せる
- 家計の変動が出たら投信の金額だけ先に微調整
この記事で使った主要情報源
- VTIの目安経費率0.03%(Vanguard公式)。Vanguard Advisor Services
- VTの目安経費率0.06%(Vanguard公式)。Vanguard Advisor Services
- eMAXIS Slim オールカントリーのつみたて対応・信託報酬。楽天証券
- 新NISAの年間枠・非課税保有限度額・無期限(金融庁)。金融庁
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- ブクマして年1回のリバランス時に見直し
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> VTで世界/VTIで米国ちょい増し/投信で自動つみたて - 関連記事:**「クレカ積立の最適解」「家計×投資ダッシュボード」**もセットでどうぞ
免責
本記事は特定銘柄の推奨を目的とせず、将来の成果を約束するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします(制度・手数料は必ず最新の公式情報をご確認ください)。金融庁


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