ゴールド現物 vs ETF vs 純金積立

お金

コストと保管リスク、結局どれが“トク”?

結論

  • 最安ランニングコストはETF(信託報酬0.40〜0.44%程度)。ただし市場価格での売買・為替影響は受ける。 マネーぶJPX+1
  • “積立の続けやすさ”は純金積立。ただし買付手数料が高め(例:月5万円以上で1.6%などの料率、取扱会社により年会費等)。 田中貴金属+1
  • “手元に実物”は現物保有。でも盗難・災害リスクを自宅で負うか、**貸金庫代(年1~5万円超)**がのる。 中信+2ボーイ+2

“比較表”

ゴールド現物(自宅/貸金庫)ゴールドETF(国内上場)純金積立
初期コスト地金の売買スプレッド等証券の売買手数料買付手数料(例:月5万円以上で1.6%等) 田中貴金属
ランニング自宅:0円だが盗難・火災リスク/貸金庫:年約1.2万~6万円超信託報酬:例 0.40%(1326)、0.44%(1540)年会費等の有無+買付都度の手数料(証券会社は1.65%例など) 楽天カード+4中信+4ボーイ+4
流動性店頭での売却証券市場で即売買取扱会社で換金
現物受取当然OK1540は一定口数で現物受け取り可多くでバー・コインへ引出可(別費用) 日本取引所グループ
保管場所自宅 or 貸金庫(保険条件に注意)受託者の保管(金現物を信託財産で分別保管)取扱会社での特定保管 等(分別管理) 家財保険(地震保険セット)|株式会社保険企画
税制譲渡所得(総合課税)/50万円特別控除、5年超は1/2課税申告分離課税20.315%(特定口座源泉ありで手間小)同上(譲渡所得/特別控除あり) 国税庁+2田中貴金属+2

※手数料・条件は商品・会社で異なる。必ず最新の目論見書や公式ページで確認を。


3つの投資法をもう少しだけ深掘り

1) ゴールドETF(国内上場)

  • 代表例
    • 1326 SPDRゴールド・シェア:信託報酬0.40%程度、保管はHSBC等。 マネーぶJPX+1
    • 1540 純金上場信託(現物国内保管型):信託報酬0.44%、国内で現物保管&一定口数で現物受取可マネーぶJPX+1
  • 税制:売却益は申告分離課税20.315%(特定口座・源泉ありが便利)。分配は原則なし。 大和アセットマネジメント
  • 向く人
    • ランニング最小化&売買の機動性重視
    • NISAや特定口座で手間少なめに運用したい

2) 純金積立

  • 積立しやすさが最大の武器。ただし買付手数料が高め(例:田中貴金属は月額合計3千~2.9万円→2.8%、3万~4.9万円→2.2%、5万円以上→1.6%/ネット年会費は無料、制度詳細あり)。証券会社の例では**買付1.65%**など。 田中貴金属+2田中貴金属+2
  • 税制:売却時は譲渡所得(総合課税)で50万円特別控除、5年超保有は課税対象の1/2国税庁+1
  • 向く人
    • “強制力のある積立”でコツコツ続けたい
    • 将来バーやコインで現物引出も視野

3) ゴールド現物(地金・コイン)

  • 完全に自分のもの。でも保管リスクコストは自分で負担。
    • 貸金庫:年1.2万~数万円超が相場(サイズ・地域で幅広い)。 中信+1
    • 自宅保管:火災保険は貴金属の扱いに制限(高額は“明記”特約が必要なことも)。盗難・災害リスクは自助。 SBIの火災保険比較+1
  • 税制:売却は譲渡所得(総合課税)特別控除50万円5年超で1/2課税国税庁+1
  • 向く人
    • 非常時の現物性を最重視
    • 長期で貸金庫代を許容できる

コスト試算(10年・500万円相当を保有した場合のざっくり)

※価格変動や複利・スプレッド・為替は無視した概算です。

  • ETF(0.44%と仮定)
    年間:500万円 × 0.0044 = 22,000円
    10年:22,000円 × 10 = 220,000円(概算)
    (代表的な国内金ETFの信託報酬の一例。実際は残高変動や費用率改定で変わる) 金の果実シリーズ
  • 純金積立(買付1.65%で一括換算の参考)
    初期:500万円 × 0.0165 = 82,500円(積立の合計買付に対する費用イメージ。会社により料率・年会費等の扱いあり) 楽天カード
  • 現物+貸金庫(年1.84万円の例)
    10年:18,480円 × 10 = 184,800円(サイズ・地域で上下。自宅保管なら0円だがリスク自助) ボーイ

ざっくり感:純コストは「ETF ≒ 貸金庫」>「積立の買付時一回コスト」に見えるケースも。ただし積立は毎回の買付に手数料が乗る点、ETFは年率でじわっと効く点、現物は保管の安全性が別軸で効く点を忘れずに。


リスクの“現実解”

  • 価格変動:どの方法でも金価格の上下は避けられない。
  • 為替影響:円建て金価格は円安では上がりやすく、円高では下がりやすい。国内上場ETF(1326/1540)は円建てで取引だが、原資産がドル建ての影響を受ける。商品特性で確認を。 マネーぶJPX+1
  • 保管/信用

どれを選ぶ?“タイプ別”おすすめ

  • 手数料を極力抑えたい・売買も機動的にETF
  • とにかく続けたい・月々自動で純金積立
  • 非常時に“実物”を持つ安心感現物(貸金庫利用を推奨)

いますぐできる“負けない一手”

  1. 費用の一次情報をブックマーク(ETFは目論見書・公式、積立は取扱会社の手数料ページ)。
  2. 税制は方式で分かれる
  3. 保管リスクは価格と別腹

まとめ

  • コスパ総合首位はETF
  • 習慣化&現物化のしやすさは純金積立
  • “実物の安心”は現物+貸金庫
    自分の目的(価格ヘッジ/非常時の現物/積立習慣)とコストのバランスで選べばOK。

参考(公式・一次情報)

  • 1540 純金上場信託(費用・国内保管・現物受取):JPX/三菱UFJトラスト情報 マネーぶJPX+1
  • 1326 SPDRゴールド・シェア(費用・保管体制):JPX/公式パンフレット マネーぶJPX+1
  • 純金積立の買付手数料・年会費(例:田中貴金属)、証券会社の買付料率例(楽天証券) 田中貴金属+2田中貴金属+2
  • 税制(現物・積立の譲渡所得/50万円特別控除、ETFの申告分離20.315%) 国税庁+2田中貴金属+2

追伸

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