要点だけ先に(これで9割OK)
- 原則は「全世界株式インデックス」1本(MSCI ACWI/FTSE Global All Capなどに連動)。迷ったらこれ。次点で先進国株式、好みでS&P500。
- つみたて投資枠(年120万円)は、低コストのインデックス投信で毎月自動積立。
- 成長投資枠(年240万円)は、必要に応じて同じインデックス系(投信/ETF)を上乗せ。
- 外してOK:毎月分配型・レバレッジ型・信託期間20年未満。
- 枠の仕組み:年間上限360万円、生涯非課税保有限度額1,800万円(うち成長枠1,200万円)、非課税保有は無期限。売却すると簿価分が翌年以降に復活。
目次
- 1. 新NISAの超要点(30秒で把握)
- 2. “商品選び”チェックリスト(インデックス版)
- 3. モデル配分テンプレ(3パターン)
- 4. つみたて投資枠と成長投資枠の使い分け
- 5. よくある迷いへの回答
- 6. 失敗しない運用ルール(積立・見直し)
- 7. まとめ/注意事項
1. 新NISAの超要点(30秒で把握)
- 枠:つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円=年360万円まで。
- 総量:生涯の非課税保有限度額は1,800万円(うち成長枠上限1,200万円)。保有は無期限。
- 再利用:NISA内の商品を売却すると簿価分が翌年以降に復活(年間上限は復活しない)。
- 対象:つみたて枠=長期・積立・分散に適した一定の投信/成長枠=上場株式・ETF・REIT・公募株式投信など(一部除外あり)。
2. “商品選び”チェックリスト(インデックス版)
- 広く分散された株式(全世界 > 先進国 > S&P500 > 国内)。
- 信託報酬は低コスト(株式インデックスで年0.20%以下目安、可能なら0.10%台)。
- 純資産残高が右肩上がり(資金流入が続くファンド)。
- 分配は再投資型(毎月分配は避ける)。
- 信託期間は無期限に近い(20年未満は避ける)。
- できれば「つみたて枠」の対象商品(迷いにくい)。
迷ったら:「全世界株式インデックスの、最安級・再投資型・つみたて枠対象」を選ぶ。
3. モデル配分テンプレ(3パターン)
A) はじめての人(超シンプル)
- つみたて枠:全世界株式インデックス 100%
- 成長枠:必要時のみ同ファンド or 国内上場ETFで追加(同一方針)
B) 米国偏重で攻めたい人
- つみたて枠:S&P500インデックス 100%
- 成長枠:同S&P500系(投信/ETF)を随時追加
C) 為替リスクを相対的に抑えたい人
- つみたて枠:先進国株式(為替ヘッジありとなしを50/50)
- 成長枠:必要に応じて国内株インデックス(TOPIX)を一部
4. つみたて投資枠と成長投資枠の使い分け
つみたて投資枠(年120万円)は「長期×低コスト×自動」に最適。まずはフル活用を目指す。
成長投資枠(年240万円)は、ボーナス時の追加投資やETF活用、同じインデックス投信の上乗せに活用。
ライフイベントで売却しても、翌年以降に簿価分が復活するため計画が立てやすい(年間上限は復活しない)。
5. よくある迷いへの回答
Q1. 全世界とS&P500、どっち?
原則は全世界(国・通貨の分散)。米国一点集中を望むならS&P500も選択肢。
Q2. 毎月分配型はダメ?
長期の複利に不利かつ対象外になりやすいため、再投資型を。
Q3. 成長枠は個別株に使うべき?
目的が「資産形成の再現性」なら、成長枠もインデックス中心が無難。個別株は学び・趣味枠で少額から。
Q4. 新NISAは枠が戻るって本当?
翌年以降、簿価分だけ復活(年間360万円は復活しない)。
6. 失敗しない運用ルール(積立・見直し)
- 自動積立:毎月同額で淡々と。
- 年1回の点検:より安い同指数ファンドの有無、配分の崩れは新規拠出で調整。
- 目的ベースの売買:市場急変での感情的な売買を避ける。
- 枠の計画:年間360万円、生涯1,800万円・無期限を踏まえたキャッシュフロー設計を。
7. まとめ/注意事項
まずはつみたて枠で全世界インデックスを積み上げる。余力は成長枠で同系統を上乗せ。毎月分配/レバレッジ/信託期間20年未満は避ける。
- チェックリスト(コピペ用)
- □ 全世界/先進国/S&P500のいずれか
- □ 信託報酬0.20%以下(同指数で最安級)
- □ 再投資型・毎月分配なし
- □ 信託期間は無期限に近い(20年未満は避ける)
- □ できれば「つみたて枠」対象
- □ 年間計画:つみたて枠120万 → 成長枠240万(必要に応じて翌年以降の復活を計画)
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免責事項:本記事は一般的情報の提供であり、特定銘柄の推奨や将来成果の保証ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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