※本記事は投資助言ではありません。最終判断は自己責任でお願いします。
「インドに20%って、やりすぎ?」
結論から言うと “やりすぎ”ではなく、意図的なオーバーウェイト です。
だからこそ大事なのはこの2つ。
- なぜインドを増やすのか(理由)
- 増やすなら、どうやって管理するか(商品選び+リバランス)
この記事ではここを、短く・実務寄りでまとめます。
まず結論:インドに投資する「4つの根拠」
1)成長率が「主要国でトップ級」
IMFはインドの成長見通しを上方修正し、2025年・2026年とも6.4% としています(4月の6.2%から上方修正)。Reuters
→ 高成長が続く前提に立つなら、インドを厚めに持ちたくなるのは自然。
2)“国民インフラ級”のデジタル決済(UPI)が強い
UPIは2025年8月に月間200億件超・取引額24.85 lakh crore(約24.85兆ルピー)に到達。The Economic Times
→ 現金社会からの移行は「企業の効率化」「税収の補足」「金融の普及」をまとめて押し上げやすい。
3)製造業シフト(PLI)が“国策”として進んでいる
インドは生産連動型インセンティブ(PLI)で14分野を対象に製造業を後押ししています。広報情報局
→ 「サービス中心」から「製造+輸出」へ寄せられると、成長の持続力が上がりやすい。
4)人口動態が若い(=消費の伸びしろ)
インドの中央値年齢は28.8歳。Worldometer
→ 消費・住宅・金融の伸びしろが長い。株式の長期投資と相性がいい。
じゃあ「20%」は妥当?(ここが最重要)
世界の時価総額に比べると、20%は“かなり攻め”
MSCIの説明では、新興国全体がMSCI ACWIに占める比率は約10%。MSCI
さらにMSCI新興国内での国別比率(2025/7/31時点)では インドは16.9%。Reuters
ざっくり計算すると、
- ACWI内のインド比率 ≒ 10% × 16.9% = 約1.7%
つまり、全世界(オルカン/VT/ACWI)を持っている人が、さらにインドを20%にするのは
- 世界の比率(約1〜2%)に対し、10倍以上の上乗せ
これは「期待してるから上乗せする」戦略としてはOK。
ただし “上がるときも下がるときもデカい” のはセットです。
商品の取り方:インド株は「ETF」vs「投資信託」どっち?
結論:積立中心なら投信、スポット中心ならETFが扱いやすい。
- 投信:自動積立・定額・ポイント連携がラク(NISA向き)
- ETF:指値・リアルタイム売買ができる(スポット向き)
201A(東証ETF)と、SBI「インド株式サクッと」どっちがトータルコスト安い?
ここ、ハッキリ答えます。
“年率の運用コスト(信託報酬)だけ見るなら、SBIサクッとのほうが安い” です。
年率コスト(代表値)
| 商品 | 年率コスト(信託報酬等) | ポイント |
|---|---|---|
| 201A(東証) | 0.385% | ETFなので別途「売買手数料」「スプレッド」が乗る 東京証券取引所 |
| SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス(サクッと) | 実質 0.3138%程度(ファンド0.0638%+投資先0.25%) | 積立しやすい/売買コストが見えにくい SBIアセットマネジメント |
差は 0.385% − 0.3138% = 0.0712%/年。
インド枠を4,000万円とすると、ざっくり 年 約2.8万円の差です(目安)。
注意:ETFは“買う時のコスト”が別で乗る
- 国内ETF売買手数料(証券会社次第。無料のこともある)
- スプレッド(実質コスト)
- (先物型なら)ロールコストなど指数追随のクセ
なので結論はこう。
- 積立メイン(毎月買う) → SBIサクッとがラク&コストも低め
- 大きく一括(数回で買う)+板で買いたい → 201Aもアリ
じゃあ「インド20%」を組むなら:おすすめ構成(本数少なく、管理ラク)
プランA:いちばんラク(投信1本)
- SBIサクッと
向く人:積立・放置・ルール運用。
弱点:ETFほど売買の自由はない(でも長期なら問題になりにくい)。
プランB:ETF派の王道(ETF1本)
- 201A
向く人:ETFでまとめたい・スポットで買いたい。
弱点:投信より年率コストは少し高め、売買時コストも意識。東京証券取引所+1
プランC:攻める人用(コア+スパイス)
- コア80〜90%:広く取る
- スパイス10〜20%:利益加重/小型/セクターを少量
※このプランは“銘柄数が増える”ので、管理できる人だけ推奨。
インド比率を維持するコツ(ここをやれば20%でも崩れにくい)
おすすめのルールはこれ。
- 年1回(または年2回)だけリバランス
- もしくは 目標20%から±25%(相対)ズレたら実行
- 20%目標なら 15%〜25% を超えたら調整
これだけで「上がったら売る」「下がったら買う」が自動になります。
よくある疑問:「インドって結局、何が怖い?」
- 期待先行で割高になりやすい(成長織り込みが進む)
- 為替(INR):円高だと円ベースのリターンが削られる
- 政策・規制:新興国はルール変更の影響を受けやすい
- 集中:指数によっては特定セクターが濃くなる
だからこそ、20%やるなら
“商品を増やす”より“ルールを固定する” が勝ち筋。
参考ソース
- IMF成長見通し(2025/2026の上方修正)Reuters
- UPI 2025年8月の月間取引(200億件超・24.85 lakh crore)The Economic Times
- PLI(14分野)広報情報局
- インド人口の中央値年齢 28.8歳 Worldometer
- 新興国のACWI内ウェイト(約10%)MSCI
- MSCI新興国指数の国別比率(インド16.9%)Reuters
- 201Aの信託報酬 東京証券取引所
- SBIサクッとの実質コスト(0.3138%程度)SBIアセットマネジメント


コメント