端境期に強い作型の作り方|“高単価の週”は自分で作れる(ねぎB夏/C冬)

ねぎ

※この記事は**小〜中規模(ねぎ5〜40a/総5〜80a/週8〜20h/1〜3名)**向け。週1〜2日運用でも回る設計で書いています。


結論:端境期は「運」じゃない。3つで勝てる

端境期(はざかいき)は、供給が薄くなって単価が上がりやすい“すき間週”。
でも実際は、端境で勝つ農家は毎年ほぼ同じことをしています。

勝ちパターンは3つだけ

  • 狙うのは“月”じゃなく“週”(第◯週まで落とす)
  • **作型に調整幅(±7〜10日)**を仕込む
  • 分割定植×分割収穫で「4週連続出荷」を作る

端境は“祈り”じゃなく“設計”です。

「端境で一番効くのは“調整幅(±10日)”。遮光・被覆・かん水資材は最初に揃えると後が楽です」

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この記事の前提(あなたの圃場に合わせた)

  • B区:ねぎ(夏どり 1作)…目安:7〜9月出荷
  • C区:ねぎ(冬どり 1作)…目安:11〜2月出荷
  • A区:他作・輪作…端境の補完/土づくり(ねぎの保険)

端境で負ける人の共通点(あなたは避けて)

端境で崩れる人は、だいたいこれです。

  • 収穫が1回ドカン(作りすぎ or 取り遅れで単価が落ちる)
  • 調整幅ゼロ(暑い/寒い年にズレて終わる)
  • 出荷先が1本(規格外が出た瞬間に詰む)

逆に言うと、これを潰すだけで端境は勝てます。


端境期に強い作型=「週」から逆算する10ステップ

ここが本体。これをやれば再現できます。

  1. 狙う週を決める(例:7月第2〜第5週)
  2. 狙い幅は4週(最低2週でもOK)
  3. 圃場の役割固定(B=夏、C=冬、A=補完)
  4. 品種を2本立て(本命+保険)
  5. 分割定植(7〜10日ずらし×2〜3バッチ)
  6. 調整ギミックを決める(±7〜10日)
  7. 追肥は“狙い週に品質ピーク”が来るように前後させる
  8. 分割収穫(全部一気に抜かない)
  9. 規格を複線化(太・中・細/長さ別)
  10. 週1〜2日運用のルーティンに落とす(固定曜日)

ねぎB区(夏どり1作)で端境を獲る:倒伏と抽苔で“崩れない”

夏は「崩れた人の週」に単価が跳ねます。
なのでB区は崩れない設計が正義。

B区の勝ち設計(コピペ可)

  • 分割定植:7〜10日ずらし×2〜3バッチ
  • 調整幅:遮光+灌水で±7〜10日
  • 圃場:高畝+暗渠で過湿を切る(病気と倒伏が減る)

ポイント
夏は「早める」よりも「遅らせて端境週に寄せる」が効きます。
遮光の強弱、灌水のリズムで“出荷週”を寄せられるようにしておく。

「夏どりの勝敗は“遮光の質”で決まる。安いのを何回も買うより、耐久性で選ぶ方が結局安い」

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ねぎC区(冬どり1作)で端境を獲る:被覆で“止まらない”

冬は寒波で止まる週が出る。止まった産地が増えるほど単価は跳ねます。

C区の勝ち設計(コピペ可)

  • 分割定植:7〜10日ずらし×2バッチ
  • 調整幅:ベタがけ→トンネルで±7〜10日
  • 風対策:防風で乾燥ストレスを減らす(止まりにくい)

「冬どりは被覆の出し入れがそのまま利益。設置しやすい資材だと週2日運用でも回る」

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A区の役割:端境の“穴埋め”と土づくりで勝率が上がる

BとCを完璧にしても、年によって「弱い週」は出ます。
その穴を埋めるのがA区。

A区は

  • 端境の補完(別品目で谷を埋める)
  • 輪作(土づくり・病害のリセット)
  • 天候リスク分散(ねぎが崩れても詰まない)
    この3つのために置きます。

週2日でも回る:ルーティン例(そのまま使える)

土曜(畑)
巡回→被覆/遮光調整→中耕・土寄せ→追肥(必要週だけ)→収穫①

日曜(出荷)
収穫②→選別(太・中・細)→箱詰め→出荷段取り(JA/直販/契約)

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端境で勝つ人は、端境の週に“特別なこと”をしていません。
普段どおり回せる設計にしてるだけ。


【チェックリスト】端境で勝てる作型になってる?

  • 狙いが「第◯週」で決まっている
  • B=夏/C=冬が固定
  • 分割定植(7〜10日ずらし)を入れた
  • 調整幅(±7〜10日)がある(夏=遮光/灌水、冬=被覆)
  • 規格が複線(太・中・細)
  • 販路が複線(最低2本)
  • 週2日ルーティンに落ちた

まとめ

端境期は「待つ」ものじゃない。作型で作るもの。
B区(夏どり)=遮光・灌水で±10日
C区(冬どり)=被覆で±10日
そして分割定植で4週連続を作れば、週2日でも“単価が跳ねる週”を拾えます。

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