【結論】
こども支援NISAが、ついに“構想”から“制度設計フェーズ”に入りました。
政府・与党が
「18歳未満の未成年もNISAを使えるようにする」
方向で検討を始めた、という報道が出ています。
この記事では、
・こども支援NISAの最新状況
・子育て世帯が今やっておきたい準備
・ついでに親の新NISAをおトクに整える方法
【先にアフィリンク|急ぎの人向けショートカット】
「細かい説明はあとでいいから
早く“準備として何をすればいいか”教えて」
という人向けの結論だけ、最初に置いておきます。
こども支援NISAが始まる前に
・親の新NISA口座
・クレカ積立の土台
を作っておくと、後からめちゃくちゃ楽です。
その候補のひとつがこちら。
・つみたて投資枠の対応ファンドが豊富
・月100円から積立OKで、こども用の少額運用とも相性◎
・マネックスカードなどでクレカ積立すると、最大1.1%ポイント還元
【今なにが起きている?こども支援NISAが一歩前進】
2025年12月、各社報道で
・18歳未満の未成年もNISAを使えるようにする
・政府・与党がその方向で制度設計に入った
と伝えられました。
ざっくり整理すると、
・対象
→ 18歳未満の未成年
・使う枠
→ 新NISAの「つみたて投資枠」を子ども名義で使うイメージ
・タイミング
→ 2026年度税制改正に盛り込むことを目指して議論中
・0歳からの利用案も検討
→ 生まれた瞬間からNISA投資がスタートできる可能性
・格差の懸念への配慮
→ お金がある家庭だけが有利になりすぎないよう、
売却や使い方に一定のルールを付ける案も議論中
前回の「こども支援NISA」は、
まだ“金融庁の要望レベル”でした。
今回はそこから一歩進んで、
“政府・与党が制度として形にしていく段階”
まで来ています。
【こども支援NISAって、結局なに?(サクッとおさらい)】
こども支援NISA(仮称)のイメージは、ひと言でいうと
「新NISAのつみたて投資枠を、未成年も使えるようにする」
というものです。
ポイントをまとめると、
・新NISAのつみたて投資枠の“年齢制限”を緩めるイメージ
・親が子ども名義で、長期・積立・分散投資をしてあげられる
・旧ジュニアNISAのようなガチガチの引き出し制限は軽くする方向
・教育費・自立資金など、必要なタイミングで使いやすくする
・少子化対策+金融教育の一環として位置づけ
ジュニアNISAの反省を踏まえて、
「もっと使いやすい、子ども向けのNISA」
を作ろうとしているイメージです。
【未成年解禁で、何がどう変わりそう?】
現時点の情報から、親目線で“変わりそうなところ”を整理してみます。
● 0歳からNISAスタートの世界線
・0歳から利用OK案まで検討されている
・出産祝いや児童手当を、そのまま子ども名義で投資に回す
・「生まれた瞬間から投資家」がリアルになってきた
● 親が“代理で運用”する前提
・当然、子ども本人が運用するわけではなく
→ 親が代理で商品を選び、積立設定をする形
・名義は子ども、操作するのは親
・どこまで親の裁量で売却や乗り換えができるかは、制度設計次第
● キモは「つみたて投資枠」の使い方
・現行のつみたて投資枠
→ 年間120万円まで
→ 非課税保有限度額は1,800万円(成長投資枠と合算)
・こども支援NISAで気になるのは
→ 親とは別に、子どもに“独立した枠”が持てるのか
→ それとも「世帯としてトータル管理」になるのか
ここが、家計インパクトに直結するポイントです。
こどもの将来のお金を考えるなら、
「親の投資+こどもの投資+ポイント」
をセットで考えるのもアリです。
・親の新NISAでインデックス投資
・マネックスカードなどでクレカ積立
・もらったポイントも、将来の投資原資に
こうしておくと、
・お金
・ポイント
・運用の経験値
を、一気に子どもの将来に向けて貯めていけます。
【制度スタートはいつ頃?ざっくりタイムライン】
今出ている情報を、“なんとなく”のスケジュール感で並べると…
・2025年 夏ごろ
→ 金融庁が「未成年にもNISA対象を広げては?」と要望
・2025年12月 初旬
→ 政府・与党が
「18歳未満にもNISA解禁の方向で制度設計入り」
と報道される
・このあと想定される流れ
→ 与党税制改正大綱に盛り込む
→ 税制改正法案として国会提出・成立
→ 実際のスタートは、早ければ2027年前後?(あくまで予想)
重要なのは、
「机の上のアイデア」ではなく
「制度として形になる準備に入った」
というところです。
【今からできる準備① 親の新NISA&証券口座を整える】
こども支援NISAが始まったとしても、
実務上の窓口になるのは、ほぼ確実に“親の証券口座”です。
なので、今のうちに
・新NISA口座
・つみたて投資枠の設定
・クレカ積立のルート
を整えておくと、後から子ども口座を作るときにめちゃくちゃスムーズです。
● 具体的な候補としてマネックス証券がアリな理由
・つみたて投資枠の対象ファンドが多く、選びやすい
・月100円から積み立てできるので、少額から試せる
・マネックスカードやdカード積立などで、最大1.1%還元も狙える
「まずは親の口座で運用に慣れる」
「こどもNISAが始まったら、そこにも少額で広げる」
この二段構えにしておくと、精神的にもかなりラクです。
【今からできる準備② 家計フローに“こども投資枠”を組み込む】
制度がどうなるかに関わらず、
「こども用のお金を、家計のどこから捻出するか」は決めておけます。
・児童手当のうち、毎月○円を“こども投資枠”として積立
・お祝い金やボーナスの一部を、「こどもの将来資金」に回す
ポイントは、
“余ったら投資する”ではなく
“自動的に投資に回る仕組みを作る”
ことです。
【今からできる準備③ 夫婦で「こどものお金の方針」を話す】
こども支援NISAは、単なる節税制度ではなく、
・高校や大学の費用
・留学や一人暮らしの初期費用
・社会人になってからのスタート資金
などをどう用意するか?という
“人生設計そのもの”に絡んできます。
・どのタイミングで、どれくらい持たせるか
・自由に使えるお金と、用途が決まっているお金をどう分けるか
・将来、口座を見せながら「お金の話」をどう伝えるか
このあたりを、
こども支援NISAのニュースをきっかけに
夫婦で一度話しておくと◎です。
【ジュニアNISAとの違いと、新しい論点】
「未成年のNISA」と聞いて、
ジュニアNISAを思い出す人も多いはず。
ジュニアNISAの主な特徴は、
・年間投資上限:80万円
・18歳まで基本的に引き出しNG(途中解約すると過去分まで課税)
・使い勝手が悪くて、利用が伸び悩んだまま終了
でした。
こども支援NISAでは、
この反省を踏まえながら、別の論点も出てきています。
● 論点1:経済格差をどう抑えるか
・お金に余裕がある家庭ほど、子どもにたくさん投資できてしまう
・それが、そのまま“スタートラインの格差”になってしまう懸念
・購入した投信の売却に一定のルールを入れる案も議論中
● 論点2:誰のための資産か(親?子ども?)
・名義は子どもでも、実質は親の運用口座…になりがち
・「自由に使っていいお金」なのか
「進学費用として予約されているお金」なのか
最初からラベリングしておかないと、
将来モヤモヤの種になります。
● 論点3:投資教育とセットで使えるか
・親が勝手に積立して終わり、だと“自己満足NISA”で終わる可能性
・将来いっしょに
「どのファンドに、なぜ投資したのか」
「長期・積立・分散って何なのか」
を話す“教育イベント”にできるかどうかが、
こども支援NISAの真価になりそうです。
【こども支援NISA時代のリアルな使い方イメージ】
制度の細かい中身は、これから決まっていきます。
それでも、今の段階でイメージできる使い方はあります。
● ケース1:児童手当+お祝い金をこどもNISAにフルイン
・児童手当やお祝い金をベースに毎月コツコツ積立
・高校卒業〜社会人スタートのタイミングで
PC、引っ越し、留学の一部費用などに使う
● ケース2:親のNISA+こどもNISAで家族ポートフォリオ管理
・親のNISA
→ 家計のコア資産(全世界株インデックスなど)
・こどもNISA
→ さらに長期目線で、シンプルなインデックス1〜2本
家計アプリやマネーフォワードなどと組み合わせて、
「世帯トータルのリスク資産」を見える化するイメージです。
ここまで読んでくれた人は、
かなり「こども支援NISA」に前向きなはず。
こども支援NISAそのものは、まだ“これから”ですが、
・親の新NISA
・クレカ積立のルート
・家計の見える化
は、今日から準備できます。
数年後に、こどもといっしょに口座画面を開いて
「このお金、コツコツ積み立ててきたんだよ」
と話せたら、めちゃくちゃエモいですよね。
【まとめ】
・こども支援NISAは“要望段階”から、“制度設計フェーズ”へ一歩前進
・18歳未満の未成年も、新NISAのつみたて投資枠を使える方向
・0歳からNISA投資スタートの世界線も見えてきた
・一方で、格差・売却ルール・誰の資産か?といった論点もあり
・子育て世帯としては
→ 親の新NISAと証券口座を整える
→ 家計フローに“こども投資枠”を組み込む
→ 夫婦でお金と教育方針を話しておく
この3つを先にやっておくと、
制度スタートのときにかなり有利なポジションに立てます。
「制度が決まってから考える」家庭と、
「決まる前から準備しておく」家庭。
数年後に、その差はけっこう大きくなっているかもしれません。


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